台湾関連の外国語史料書籍
2014年12月、アメリカ南オレゴン州立大学図書館学部を退職したハロルド・M・オトネス教授(Harold M. Otness)と張敏慧夫人より、台湾関係の外国語史料や書籍、計604点が寄贈されました。オトネス教授は1980年から台湾に関する書籍の収集を始め、2003年までに約600冊の貴重な台湾史料書籍の収集をなさいました。その年代は1704年から2003年までと幅広く、内容も歴史的な文献、学術雑誌、政府広報、文学、そして戦後の台湾研究等と多岐にわたり、欧米人がどのように台湾を記録したのかを知ることができます。
主な寄贈書としては、1704年にイギリスで出版された台湾の地歴書、19世紀末に、G.L. Mackay、W. Campbell、C. Moody、J. Davidsonらの欧米人が台湾を記録した著作や、日本統治時代に来台したイギリスの女性人類学者Janet B. M. McGovernが1922年に出版した台湾の原住民研究といった記録があります。また、戦後台湾の中華民国政府を記録、報道したものとしては、1950年代の台湾政治や社会風俗を記録した『A Pair of Oysters』、1960年代の蒋介石統治下における台湾を描写した『Green Plums and a Bamboo Horse. A Picture of Formosa』といった書籍もあります。