ある人の世界観の変化は、その人の行動を変え、あるグループの世界観の変化は、一つの国の運命を変えることもあります。
1921年から31年の間、台湾文化協会(文化協会、文協)は多くの社会運動組織の1つでした。会員数は最多でも1,000人あまりで、近代台湾の歴史において最も古い組織でもなく、人数も特別多かったわけでもはありません。しかし、彼らは近代世界の新たな知識を受け入れ、実践する勇気と熱意を持っていました。 彼らは当時400万人近くの台湾人の世界観を変えることで、台湾人全体の運命を転換、それによって世界を覆そうと試みたのです。
蔣渭水は創立当時に「台湾文化協会の歌」でこのように歌いました:
「最後に使命を全うして世界人としての喜びを願う。世界人類万万歳。台湾の名を広めよう。」
彼らの使命は何だったのでしょうか? 実際に何をして、どのような成果を残したのでしょうか? どのような精神を抱いていたのでしょうか?また、 運動に傾注する過程でどのような変化が起こったのでしょうか? 100年後の私たちは、本当に望んだ通りの「世界人としての喜び」を感じているのでしょうか?
その時代を振り返ると、彼らが自覚と夢を追い求めた過程、新世紀の夢さえも見えてきます。