海外台湾史料海外台湾史料には世界が記した台湾に関する記憶が残されています。従来の台湾内部の台湾イメージとは異なるもので、「世界の中の台湾」を知り、台湾史を再認識する格好の材料、台湾史の新たな視野を切り開くものです。海外所蔵の台湾の記憶を通じて、各国、地域がどのように「台湾」を解釈していたのか、台湾と...
海外台湾独立運動は、欠かすことのできない台湾史の一部です。独裁統治時代、台湾の独立運動の主な舞台は海外でした。1970年台湾独立建国聯盟(以下「台独聯盟」)が正式に発足、1990年に台湾に移転するまでの20年間、関連文書、写真等の史料は世界各地に点在、台湾帰国を果たした関係者が台独聯盟台北事務所に保...
2014年12月、アメリカ南オレゴン州立大学図書館学部を退職したハロルド・M・オトネス教授(Harold M. Otness)と張敏慧夫人より、台湾関係の外国語史料や書籍、計604点が寄贈されました。オトネス教授は1980年から台湾に関する書籍の収集を始め、2003年までに約600冊の貴重な台湾史料...
「党外雑誌」は、戒厳令時代の独裁体制にメディアの力で挑戦し、人びとの民主政治や本土意識を刺激、台湾民主化の実現に大きく貢献しました。しかし、政府批判を繰り返したため、戒厳期の関連法令に反し、発禁となりました。党外雑誌の起源は、雷震等が1949年に創刊した『自由中国』にまで遡れますが、1960年に雷震...
アメリカ国立公文書記録管理局(National Archives and Records Administration,NARA)は1935年にワシントンD.C.に設立されました。アメリカ政府の重要文書を保管しており、膨大な数の台湾関連資料も含まれています。台史博は展示、研究に資するために、テーマに...
地図は人類が空間、環境を記録する手段の一つです。そこには人と環境がどのような対話をしてきたのかを知るための多くの手がかりが記されているほか、各時代の環境に対する理解や考え方が反映されています。台史博が現在所蔵する3,000点余りの地図には、16世紀から19世紀まで単独一枚の地図や貴重な地図集が約40...
台湾史研究を推進し、人びとが台湾史をより理解できるように、2012年から「軍機処録副奏摺マイクロフィルム」のデジタル化、目録作成を行っています。清朝時代の行政文書の原本は、年月が経っているため破損、紛失しているものが少なくなく、現存する膨大な数の硃批奏摺も完全なものではありません。このため、こうした...
本館では日本が所蔵する台湾関連文書のマイクロフィルムを購入しており、主なものとしては以下のものがあります。1. 外務省外交史料館所蔵「茗荷谷研修所旧記録」史料。戦時期の植民地行政を記録した史料(教育・文化・宗教篇及び経済篇) 2. 早稲田大学図書館所蔵岡松参太郎文書。岡...
研究者にとって、学位論文は欠かすことのできない参考資料で、これを研究の基礎とすることで、研究のより一層の進展が期待できます。本館では台湾研究に関するテーマの深化に資するために、アメリカやカナダなどの海外の大学から、1963年から2009年までに出された1,000冊近い台湾の公衆衛生、健康保険、米台教...
台史博では、各界から日本時代、戦後の歴史的視聴覚資料の寄贈を受け、それを修復出版しており、その成果は映像業界、学界から注目されています。また、国立東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所などの台湾関連視聴覚資料を所蔵する機関に、資料の利用、研究などの協力協議を働きかけてきました。こうした成果は現...